2025年度 経鼻インフルエンザワクチン(フルミスト®︎)について

鼻の中にスプレーするタイプのワクチンです。
web予約は9/13より可能接種日は、10/10(金) 夕方、10/24(金) 夕方 の2日です。)
 
このワクチンは弱毒の生ワクチンで、日本でも2024年度から接種可能となっています。
アメリカでは認可後20年以上経過していて信用できるワクチンです。詳しい情報を知りたい方は下記の厚生労働省の情報を参照ください。
小児に対するインフルエンザワクチンについて(厚生労働省)PDFのダウンロードリンク
昨年2024年に当院で約50名にこの鼻ワクチンを接種させていただきましたが、副反応で困る経過になったお子さんは出ていません。
 
特徴は下記となります。
 
・当院では、2歳〜中学生、まで対応可能 (承認された対象年齢は、2歳以上19歳未満)。大人は接種対象外です。
痛みがない(両側の鼻腔内にスプレーを吹きかけるタイプ)。
・効果は比較的長持ちしやすく1回で良い 。
・A型2種とB型1種の弱毒生ウィルスが入っている。 (固定の型であり年度毎流行を踏まえた調整は無いので、そこは注射タイプに劣る)
・従来の注射ワクチンによって誘導されるIgG抗体だけでなく、気道分泌型のIgA抗体も得られるため、予防効果はそれなりに高い。総じて、通常の注射タイプと同程度の効果と言われています。
・40%程度の確率で鼻水が出る。咽頭痛や咳などの症状が出ることもある。そのため、喘息発作増悪の誘因にはなりえる
・喘息の持病がある方、免疫不全のある方、については接種非推奨。喘息発作が出る心配が強い方は、通常の注射タイプをお勧めします
・川崎病罹患後等でアスピリン内服中の方や重いゼラチンアレルギーのある方ならびに免疫抑制をきたす治療を受けている方は、このワクチンは接種不可です。注射タイプを選択ください。
・生ワクチンなので、他の生ワクチン(MRワクチン・水痘ワクチン・おたふくかぜワクチン)とは4週間以上の接種間隔をあける必要あり。
・インフルエンザワクチンは、鼻か注射(通常タイプ)か、どちらか片方を行えばOKです。
 
この鼻のタイプについては、痛みのある注射がかなり苦手だが免疫を付けたい、という希望の児童にお勧めです。鼻の中にスプレーを吹きかけるのを嫌がるだろうお子さんも多いと思われるので、鼻の中にスプレーされることを説明して本人に内諾得ておくことをお勧めします。
 
当院での接種料金は、8500円(税込)になります。支払いは現金の他、クレジットカードやpaypay・SUICAなども可能です。
鼻ワクチンは鼻ワクチン専用の予約枠になります。鼻ワクチンしか行わないので、別の家族が注射ワクチンをしたいという希望は不可です。医療安全上の対応のため、ご了承ください。
 
当院のインフルエンザ予防接種は完全予約制であり、web予約でお願いします。
web予約は9/13より可能です。
当院での接種日は、10/10(金) 夕方、10/24(金) 夕方 (17:20〜17:50) の2日です。接種希望者がいる場合、ワクチン追加入手ができれば11月に枠を追加する可能性があります。
 
枠の空きがあれば、接種希望日の前日まで予約が可能です。
必ずご予約の上で、予約時間の少し前にご来院をお願いいたします。専用駐車場が満車の場合は、申し訳ありませんが近隣の有料コインパーキングの利用を検討ください。
予防接種の予診票は下記リンクからをダウンロード印刷(モノクロ印刷でOK)し、予診票部分(1枚)を記載してご持参いただくと待ち時間短縮になります。
鼻インフルエンザワクチン(フルミスト)予診票PDFのダウンロードリンク
印刷ができない場合は、ご来院時に院内に備えてある予診表を用いてご記載いただけます。
 
数に限りがありますので、お早めにご予約ください。
ご理解ご協力のほど、お願いいたします。  院長

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以下に、注射ワクチンと鼻ワクチンの違いを簡単に比較したものを載せます。ご参考までに。
 
インフルエンザワクチン
    |  注射タイプ   | 鼻タイプ
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タイプ |  不活化ワクチン | 生ワクチン
値段  |  安め      | やや割高
回数  | 小学生以下は2回 | 1回
対象年齢|  生後6ヶ月以上 | 2歳〜19歳未満
効果  |  同程度     | 同程度
痛み  |  少し痛い    | 痛くない
副作用 |  発熱(頻度低) | 鼻水・発熱(頻度低)
    |  重篤なものは極稀| 重篤なものは極稀
対象制限|  ごく少ない   | 制限あり(喘息など)
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